[Book] 採用基準

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エンジニアが読むべきビジネス書、として紹介されていて、読んでみました。

採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの [ 伊賀泰代 ]
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エンジニアとしてのスキルや知識はもちろん重要ですが、その中でも「リーダーシップ」を学ぶことは非常に価値があります。組織作りのための共通言語として、読むといい本です。

どんな本か

この本の著者は、かつてマッキンゼーという世界的に有名なコンサルティングファームで、5年間コンサルタントとしてのキャリアを積んだ後、人材の育成や人事の専門家としての役割を担っていました。

現在は「ちきりん氏」としてブログを運営しており、その専門的な知識や経験をもとに、多くの価値ある情報を発信されています。この頃は顔出しされていたのですね。

採用とリーダーシップの関連性

コンサルタントの採用に関してよく言われるのは、地頭の良さやケース面接の技術です。しかし、この本では、実際に求められる3つの資質として「リーダーシップ」「地頭の良さ」「英語能力」が挙げられています。

特にリーダーシップについては、日本の文化や組織の中での認識と、実際に求められるものとの間には大きなギャップがあることが指摘されています。グローバル企業で必要とされるリーダーシップについて知るのに良い本です。

本書のなかで、やりたいことをポジションとして求人情報に記載するジョブディスクリプションにして提案した、というエピソードが紹介されていました。そこまでイメージして、物事を自分事で進める力が、まさにリーダーシップなのかなと感じました。

リーダーシップとは何か

真のリーダーシップの定義

組織を運営する際に、どのような人材を採用するかは非常に重要な判断となります。多くの組織がリーダーシップを持った人材を求めています。しかし、リーダーシップとはどういうものなのか、その定義は非常に広く、人によって解釈が異なることもしばしばです。

私たちが普段「リーダーシップ」という言葉を聞くと、上司やマネージャーのような役職を持つ人を指すイメージが強いかもしれません。しかし、実際にはリーダーシップとは、役職や地位とは関係なく、自分の意志や考えを持ち、それを周りに伝え、行動する力を指します。

自分で動ける人、自走できる人、エンジンを持っている人、指示待ちにならない人、self motivative、リーチを伸ばす意欲がある、間を埋められる、とか色々な表現で語られていることは、実は全部リーダーシップだということです。 

何となくリーダーというのは肩書に感じていたのですが、特性とかスキルのひとつ、ととらえることが第一歩なのですかね。

組織の中でのリーダーシップの重要性

組織の中でリーダーシップを持った人材がいれば、組織全体の成果や生産性が向上するということです。リーダーシップは、トップダウンの指示や管理ではなく、各個人が持っている力や能力を最大限に発揮するためのものです。

そう思うと、組織の全員がリーダーシップを持っている必要があるというのは、納得できます。

なんかリーダーシップってハードル高いなとどうしても思ってしまいますが、トレーニングで伸ばせるなら、正しく理解した上で取り入れたいものです。

リーダーシップを活かす方法

自分自身のリーダーシップを確認する

まず、自分自身がどのようなリーダーシップを持っているのか、その点を確認することが大切のようです。また、チームのメンバーや部下に対して、その人のリーダーシップをどのように評価するか、そしてどのようなフィードバックをするかも重要です。

さらに、それこそ採用の場面でどうやって効果的に伝えて、適切な人にきてもらえるか。

このように、リーダーシップが必要になる複数の側面がありますが、どこから始めるのがいいかは課題です。

エンジニアとしてのリーダーシップ

エンジニアとしてのリーダーシップについて考えると、技術的なスキルや知識だけでなく、組織の中での役割や責任を果たす能力も求められます。そのため、リーダーシップを意識的に育て、その力を活かすことで、エンジニアとしての価値を高めることができます。

教訓としては、エンジニアとリーダーシップは、相反した要素として捉えてしまうことがあると思うのて、そこを意識的に修正しようと思ったのが1つ目です。

また、書名が採用基準であるように、2点目としては、採用のために作成するジョブディスクリプションをリーダーシップを軸に考え直してみようと思いました。

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